2006年10月5日 小型カブト第2弾!
     
 

 国産カブトムシの幼虫50匹を整理したことで、飼育スペース(下駄箱下)に少し空きが出てきました。
で、ずいぶん前から気になっていた小型のカブトムシ「アブデルスツノカブト」。

こいつは、プリンパック200ccでも十分羽化までたどり着けるようで、
狭いスペースに飼育するには理想的なカブトムシですな〜。
小さいけど丈夫で飼育は容易。 「ちょこまか」と動き回るかわいい奴とのこと。

 早速、ネットで3令幼虫8匹を購入(孵化は6月上旬〜6月中旬の幼虫)し、100円ショップで購入した200ccのタッパと200ccのビンにマットは「モリオーさんのヘラクレスマット」に4匹。「BIG HORNのHORN最高級カブトマット」 に4匹。
を投入しました。

 既に3令幼虫になってるので、マットによってどの程度”差”が出るか解らないけど、こちらも成長の過程を見ていくことにします。

 200ccタッパはダイソー製。レンジモードにすると、中に空気が少し入るようにできる優れもの。  奥が200ccビン、手前が200ccタッパ。窮屈でないかな〜?
♂♀の判別はしませんでした。まぁ、数があるんで♂♀どっちかのみってことはないでしょう。
3令でこのサイズ。かわいいですな〜。
2006年10月20日 早くも1匹が蛹に!
     
 

 8匹の内の1匹が早くも蛹になりました。
 まぁ、3令幼虫を購入したんで何時なってもおかしくないな〜、とは思っていたんですが...
  モリオーさんのヘラクレスマットで飼育していた一匹です。角が見えオスでした。

  アブデルスは蛹室を作ると言うよりは、細長のトンネルのようなものを作って蛹になるようで、 実際我が家の幼虫達もそんな感じです。

 若干心配なのは、ビンを確認する時に「見えない、見えない」と、ころころと縦横にひっくり返したりして見ていたので羽化不全な〜んてことが起こってなければ良いのですが...

 あと気になることが一つ。

 いつも参考にさせていただいている「くわ隊長とかぶ隊長」の飼おうぜクワカブの飼育方法によると、蛹は羽化時に体内の水分を一気に放出するようで、ビンの底に蛹室を作った場合などは、水分がマットに吸収されずに羽が水浸しで羽をきちんと伸ばしきれず、羽化不全を起こしてしまうことがあるそうです。

 で、今回はビンの底に蛹室作ってる・・・う〜ん、ひっくりかえすかどうすっか・・・。

 ちょっと、保留・・・。
 (そういえば、「ちょっと、保留」って言葉好きなんですよね〜、特に仕事では・・・)

 なんとか無事、羽化して欲しいものです。

 ちなみに下駄箱下の温度はここ数日朝は涼しくなり、21℃〜23℃ってところです。


ビンの底に蛹室作って、蛹に・・・
2006年10月25日 保温開始
     
 

 下駄箱下の温度も20℃程度と涼しくなってきたので、温箱による保温管理を開始しました。 
温箱内の温度は、22℃〜25℃。幼虫7匹と蛹1匹、温室管理開始!

 

2006年11月5日 さらに蛹化
     
 

 今度は、「BIG HORNのHORN最高級カブトマット」で飼育していた幼虫が蛹になりました。

 角がなく今度はメスのようで、またまたビンの底です。

 これで2/8匹が蛹化。この調子で続いてほしいものです。

 それから、

 10月20日にちょっと保留にしていた蛹のビンをひっくり返すかどうか迷った結果・・・ 。

 ひっくり返しちゃいました。蛹室は壊れずにすんだ模様。

 ひっくり返したはいいけど、フタに付いていた空気穴は土で塞がれた形になったので、ビンのフタを緩め、外れないようにガムテープで固定しました。

  これで羽化時に放出される水分による羽化不全は免れるかな?

ビン底に今度はメス!
オスの蛹のビンをひっくり返した状態。
2006年11月10日 オスが羽化!
     
 

 蛹の様子をチェックしていると、

 「ん?」

 やりました。どうやら無事羽化したようです。

 孵化が6月上旬〜6月中旬との事でしたので、羽化までおおよそ5ヶ月ってことになります。

  体はまだ完全に出来上がっていないようで、2、3日様子を見て掘り出そうと思います。

 ちなみに温箱内の温度は、20℃〜23℃。
  ここ数日は、ヒーターの電源は切っています。


2006年11月13日 さらにさらに蛹化!
     
 

 先日、羽化したオスの成虫を掘り出しました。

  大きさは、約31mm。

  実に「かわいい〜。」息子としばらく見とれてしまいました。

 メスが羽化してペアリング時期が来るまでは、プリンパック(250cc)で飼育します。

 さらに「モリオーさんのヘラクレスマット」200ccのタッパで飼育していた幼虫が2匹(♂♀1匹ずつ)が蛹化しました。

 現在までの成績、8匹中、1匹羽化、3匹蛹中・・・。いい成績です。

 
 
まだ、蛹時の皮が残ってますが、じき取れるでしょう。 かわいい 31mm。既に息子のおもちゃになってます。
タッパ上部のいい位置に蛹化してくれたので、経過が観察しやすそうです。♀ タッパ底部分に蛹化。(♂って解りづらいっす・・・)
2006年11月27日 蛹化ラッシュ!
     
 

 続けて「モリオーさんのヘラクレスマット」で飼育していた幼虫が蛹化しました。

 今度はオスのようです。

 現在までの成績、8匹中、1匹羽化、4匹蛹中・・・。

 幼虫のままなのは残り3匹!

2006年11月28日 蛹化ラッシュ2!
     
 

 先日に続けて「BIG HORNのHORN最高級カブトマット」で飼育していた幼虫が蛹化しました。

 今度はメスのようです。

 さらに11月5日に蛹化したメスが羽化しました。

 これで羽化した生体は2匹(♂&♀)。ペアになったのでこれでブリードが行えそうです。

 1ヶ月くらいは、個別で飼育して、後にペアリングと行きたいですな〜。

 現在までの成績、8匹中、2匹羽化、4匹蛹中・・・。残りは2匹。

 立て続けに蛹化してますが、残りの2匹の幼虫は色がまだまだ白く、蛹化まではまだ掛かりそうです。

 順調に蛹化&羽化していますが、贅沢な悩みが一つ・・・、

 まだ幼虫から蛹になる変化を見れていません。何とか、瞬間に立ち会いたいものです。

 

まだ羽の部分が乾ききってませんが羽化完了。
2006年12月16日 羽化ラッシュひと段落。 6/8匹羽化完了!
     
 

 羽化ラッシュが続いたアブデルスたちをまとめて更新します。

 今日まで羽化したアブデルスは♂3匹、♀3匹の計6匹とナイスペア!

 悲しいかな、結局蛹化の瞬間や羽化の瞬間に巡り合う事はありませんでした。

 で、それぞれの生体のサイズですが、 モリオーさんのヘラクレスマットで飼育したものは、31mm(♂)、31mm(♂)、27mm(♂)、26mm(♀)。
  BIG HORNのHORN最高級カブトマットで飼育したものは、23mm(♀)、23mm(♀)。 と、なってます。

 マットは2種類使ってましたが、どちらの方がよかった?とは、なんともいえません。
「どっちもダニ等が発生することなく無事羽化までたどり着いているんで好い。」が、私の感想です。

 200ccビン、200ccタッパのどちらでも蛹化→羽化を迎えることができ、本当に場所のとらない子たちですな〜。

 で、残り2匹の幼虫達なんですが、今だ蛹化する気配はありません。

 マットも汚れてきたんで初めてマットを交換。

マットも少ないから糞を取り除くもの楽〜ちん!

 

小さいのに結構攻撃的で、生意気にも指を出すと頭角と胸角で挟んできます。
この子達は本当に活発で、よく動き回っています。
2006年12月23日 ペアリング開始
     
 

 そろそろ最初に羽化したペアの羽化後から約1ヶ月が経過しました。

  ペアリングの時期を見計らっていたんですが、
「アブデルスは後食がなく、羽化後1ヶ月ほどでペアリング可能」と言う情報があります。ちなみに我が家のアブデルス達もまだ後食がありません。

 後食を待っていると何時までたってもペアリングできないのでは?と思い、羽化後1ヶ月が経過したのでペアリングを開始してみることにします。

 HR−1ケースに「月夜野きのこ園の完熟Mat」をフルイに掛けたものを3センチほど敷き手で軽く押し固め、 その上に同マットをふわっと5センチほど乗せました。

 最初に羽化したペアをケースに投入して、そのまま放置します。

 爆産!と行きますでしょうか?


転倒しても起き上がりやすいように樹皮を置いてみました。
2007年1月11日 ペアリング開始・その2
     
 

 3ペアの内の2ペア目の成虫も羽化後約1ヶ月が経過しようとしているのでペアリングを開始することにしました。ちなみにまだ後食はありません。

 温箱内のスペースがないため、今回は飼育ケースをスタックエスにしてペアリング開始。
 マットは「月夜野きのこ園のきのこMat」をフルイに掛けて微粒化したものを使用。

 後食は開始していませんが、先にペアリングしたケースのエサ(ドルクスゼリー)の方は若干減っていたので、こちらの方も念のためにエサを入れておきます。

  まぁ、「まったくエサを食べない」と言うわけではないみたいです。

 ちなみに温箱内の温度は、連日21〜23℃をキープしています。

それにしても、このゼリーホルダー切って使用することもできて便利丸出しですな〜。
2007年1月26日 ブリード結果
     
 

2006/12/23にブリード環境をセットしてから1ヶ月が経過。
ケース底部分から幼虫が見られるようになったので、採卵してみることにします。

 結果は・・・。
  卵11個
  幼虫7個

「おっと、なかなか!」

 更にスタックエスでペアリングしていたケースもペアリング開始から2週間が経過。
マットの上に茶色くなった卵を発見したので、こちらも採卵してみることに・・・結果・・・。
  卵20個
  幼虫4個

「こっちも小さいケースの割りにいいぞ!」

と、特に温箱内も19℃〜22℃とアバウトな温度管理でも簡単にこれだけの子供達をとることができました。
ただし、卵は茶色いものが多く「ひょっとしてほとんどが無精卵?」と心配になりますが・・・。

彼らは引き続き同じケースでペアリング開始。

更に3ペア目のカップルもスタックエスでペアリング開始。彼らのマットはきのこMatを使用。

これで3ペアがペアリング中、残り2匹は現在蛹化中。

卵のほとんどが茶色ところが気になります・・・。 スタックエス(ケース)でも十分ブリード出来ますね。

それと気になったお話・・・。

 今まで知らなかったんですが、農林水産省が定める植物防疫法の「規制を受ける昆虫類などの一覧表」というものがあり、アブデルスツノカブトはこの法の対象昆虫に含まれていました。(2007年1月現在)

 植物防疫法は対象昆虫の輸入を規制する法律らしく、国内へ持ち込んだ場合には厳しい罰則が与えられるようです。
なお、規制以前から飼育している昆虫はそのまま飼育及び繁殖を行っても問題ないみたいですので、
  ↑ココの文章に誤りがございましたので削除させていただきます。(2007.2.6管理人)
 規制対象だからといって放虫は論外。(当たり前ですよね・・・。)



 
2007年2月6日 残念ながらアブデルス飼育終了へ・・・
     
 

  アブデルスツノカブトは植物防疫法の規制を受けていることから、アブデルス達はこのまま繁殖は行わずに終焉を迎えることにします。

  植物防疫法の規制を受けている昆虫の飼育及び繁殖は原則的には許可されていないようです。

 息子のお気に入りであり、さらには妻も比較的嫌わなかったカブトだけに非常に残念です。このまま飼育していても植物防疫所から探り当てられることはないとは思うんですが、やはり決められたルールの中で飼育するのが大人のマナー。

 よって、HPの飼育記録の更新もこれにて終了させていただきます。

 また、HP上のアブデルスツノカブトの飼育記録も数日後には削除させていただきます。

 なお、既に居る子達は、できればこのまま最後を見届けたいと思っているのですが・・・。もう少し考えてみて、場合によっては植物防疫所に問い合わせてみることにします。

 本当に残念です・・・。

 

 

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